【詳報】11.5 パレスチナ虐殺即時停止・首都圏行動&ファナック全国一斉抗議行動 ~パレスチナ・ガザ停戦合意を恒久停戦へ!~

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発行日:2025年11月10日

◆私たち、「ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)」は、2023年10月のイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃・虐殺開始以降、日本政府をはじめイスラエル大使館、アメリカ大使館・領事館への抗議要請行動をはじめ、全国各地でイスラエル協力企業(主に直接的な軍事協力企業)に対する抗議・要請行動・BDS運動に取り組んできました。

◆そして、これらの地域運動を継続しながら2024年からはイスラエル協力企業の本社が集中する首都圏で、本社への抗議要請行動を40~60人の規模で継続して取り組んできました。

この間の首都圏行動概要

▸第1回 2024年11月6日…JR東京駅前スタート集会・抗議情宣行動/衆参国会議員要請行動/イスラエル協力企業抗議要請行動(株式会社村田製作所・株式会社SUBARU・ニデック株式会社東京オフィス・株式会社三菱UFJ銀行・MUFG・三菱電機株式会社・三菱重工業株式会社・株式会社IHI・崎重工業株式会社・株式会社東芝・NEC・イギリスBAE.SYSTEMS.JAPAN・イタリアレオナルド日本支社)/イスラエル大使館抗議要請行動/米国大使館抗議要請行動/国会前集会

▸第2回 2025年2月19日…衆参国会議員要請行動/JR東京駅前抗議情宣行動/外務省交渉/防衛省交渉/イスラエル協力企業抗議要請行動(イタリア・レオナルド日本支社・英国BAE.SYSTEMS.JAPAN・(株)三菱UFJ銀行・MUFG・三菱電機(株)・三菱重工業(株)・(株)IHI・ソニー(株)・ニデック(株)・(株)SUBARU・(株)村田製作所・(株)東芝・川崎重工業(株)・NEC) /イスラエル大使館抗議要請行動/米国大使館抗議要請行動/国会前集会

第2回 イスラエル大使館抗議行動

▸第3回 2025年5月14日…衆参国会議員要請行動/防衛省交渉/厚生労働省交渉(年金資産運用 イスラエル国債・イスラエル企業株)/GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)/JR東京駅前抗議情宣行動/イスラエル協力企業抗議要請行動(ファナック株式会社日野支社・富士通(株)・キャノン(株)・(株)三菱UFJ銀行・MUFG・三菱電機(株)・三菱重工業(株)・/(株)IHI/川崎重工業(株)/(株)東芝/イスラエル大使館抗議要請行動/アメリカ大使館抗議要請行動/駐日欧州連合代表部抗議要請行動/パレスチナ駐日常駐総代表部訪問/国会前集会

▸第4回 2025年7月25日(『2025ZENKO㏌相模原』の一環として)…衆参国会議員要請行動/外務省交渉/防衛省交渉/厚生労働省交渉/イスラエル協力企業抗議要請行動(富士通(株)・キャノン(株)・(株)三菱UFJ銀行・MUFG・三菱電機(株)・三菱重工業(株)・(株)IHI・川崎重工業(株)/イスラエル大使館抗議要請行動/アメリカ大使館抗議要請行動

第3・4回も同様にイスラエル・アメリカ大使館への抗議要請行動、三菱重工・IHI・川崎重工・ファナック・富士通・東芝・キャノン・三菱電機などイスラエル協力企業へのこうぎと要請行動に取り組んだ。行動の概要は、ZENKOが連帯関係を作る、PWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)・PPSF(パレスチナ人民闘争戦線)・UWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)の仲間に、報じられた。

今回の取り組み報告

ファナック本社第一警備室前ゲート「ZENKO」と「Free GAZA・北杜」で一緒に抗議のスタンディングとマイクアピール。広大な敷地は道路を挟み拡がる。研究棟・工場・宿舎らしき建物が立ち並ぶ。

◆2025年7月25~27日に開催した『2025ZENKOin相模原』で、日本、米国(DSA・民主主義的社会主義者)や韓国、台湾などで11月3~9日を「BDS国際共同行動WEEK」とすることが決議されました。

私たちは、三菱重工をはじめ幾つものイスラエル協力企業への抗議要請行動を各地域で毎月何度も繰り返し、全国的にはイスラエル協力企業の本社がある首都圏行動を4回行ってきました。

5回目を迎えた11・5ZENKO第5回『パレスチナ虐殺即時停止・首都圏行動&ファナック全国一斉抗議行動』も、その一環として全国に呼びかけて取り組みました。

◆またパレスチナ民衆の闘いと世界の反戦運動・BDS運動の力が、イスラエル・ネタニヤフ政権や米国・トランプ政権などの「パレスチナ支配の思惑」をとん挫させ、ガザ停戦合意を言わざるを得ないところへと追い込んでいきました。私たちの運動もその中のひとつとして大切な役割を果たしています。

◆国際連帯の力でイスラエルにガザ停戦合意を遵守させ、米国などの介入を許さず、恒久停戦へと進めていかなければなりません。イスラエルによる植民地支配・アパルトヘイト体制を終わらせ、帰還の権利を実現し、自己決定権に基づくパレスチナ国家の樹立へ向け、さらに連帯の輪を広げていくときです。

◆5回目となる今回の行動の最大の特徴は、ファナック株式会社への全国統一抗議・要請行動を行ったことです。国連特別報告者のアルバネーゼ氏は、イスラエルによるガザ虐殺など軍事行動を支えている企業名に日本企業のファナック株式会社をあげました。これをうけZENKO全国事務局・全国実行委員会でファナック全国行動を行なうことを決め、実施要項は第5次案まで討議し改定を重ね準備を行ってきました。

◆当日は山梨県忍野村のファナック本社をはじめ、北海道・群馬・埼玉・茨城・東京・愛知・大阪・岡山・広島の全国10都道府県・12カ所のファナック事業所前でそれぞれ抗議・要請行動を展開しました。また北海道ではAFZの賛同も取れるなど、各地域行動で様々な嬉しいエピソードもあります。

また今回の行動には、ZENKOだけでなく、パレスチナ連帯闘争・BDS運動に取り組む各地域のグループも参加してくださいました。これまでの行動をはるかに超える約120人を超える全国一斉行動は、ファナック社に大きな圧力をかける行動になったと言っても過言ではないと考えます。

◆事実として、この行動を広く呼びかけてから当日まで、「中止すべき」との不審な電話が各都道府県担当者に複数回入り、SNSでも同様の投稿が相次ぎました。電話の多くは「非通知」ですが、中にはブラジル・カナダ・北米経由でかけられてきたものもあります。国連アルバネーゼ報告で名指しされたファナックへの〝全国一斉行動〟、そして米国DSAや韓国、台湾などへのファナック事業所へも要請に入る可能性のある〝国際的な連帯活動〟を嫌ったのだと考えられます。

◆今回の行動の報告はSNSを通じて即日国内外に発信しました。米国・DSAや韓国、台湾、そしてPWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)・PPSF(パレスチナ人民闘争戦線)・UWFPP(パレスチナ人民防衛統一労働者戦線)など中東各地にも送っています。イスラエルとパレスチナからのサイトアクセスも好成績の兆候が確認されています。

ファナックへの要請書にも書いたように、ファナックは、国連アルバネーゼ氏の報告書にたいする公式見解を明らかにしてはいません。アルバネーゼ氏は、「本報告書に名指しされた45を超える事業体に対し、提示された事実を正式に通知した。そのうち15が回答した」としています。ファナックは、アルバネーゼ氏からの通知を受けたのか?通知を受けていれば、その通知に対して、何らかの「回答」、「弁明」、あるいは「反論」をしたのか?仮にしているのであれば公表すべきであることは言うまでもありません。また公表していないのであれば、その理由を明らかにすべきです。

◆11月、「パレスチナ連帯モハマド・アローシュ集会(13日広島・15日神奈川・16日大阪)」を、各会場満杯で成功させましょう。命を懸けて来日するアローシュさんを、対面で迎え、目に見える連帯で激励しましょう。

パレスチナの現状と、市民レジスタンスで闘うパレスチナ民衆の姿を1人でも多くの市民に伝えるため、できうる限り集会会場に足を運んでもらうことを働きかけていきましょう。全国に大阪会場オンライン参加を発信しましょう。

▸数々の困難を乗り越え、アローシュさんは来日します。アローシュさんは、現在進められている停戦合意の履行過程という極めて重要な局面で、あえてパレスチナを離れ来日するのです。それは、国際連帯活動を極めて重要な闘いとして位置付けているからです。米国と共にイスラエル・ネタニヤフ政権を支え続けている日本政府に、その立場を変えることを求めて来日するのです。そして、それを担うのは私たちです。

▸アローシュさんは、PWSU(パレスチナ労働者闘争ユニオン)という労働組合の委員長です。武力によらない市民・労働者の闘いである市民レジスジスタンスによってイスラエルのパレスチナ民衆虐殺・占領支配に抵抗する運動を続けています。

▸アローシュさんは、ヨルダン川西岸地区のトゥルカルム在住で、イスラエル占領軍の侵略と入植に反対する街頭集会の先頭に立ち、労働運動を組織し、労働条件の改善、イスラエル軍による戦争犯罪の記録、そして世界各国を訪問してガザ・パレスチナ虐殺・民族浄化に反対する国際連帯運動を広げています。

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