【報告】関西で約50人がFANUCなど5つの日本企業に抗議 第14回イスラエル協力企業抗議要請行動 #BDS

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ZENKO関西の毎月BDS行動<第14回>

12月18日、ZENKO関西のよびかけでイスラエル協力企業抗議要請行動を実施。
この行動は、これまでほぼ毎月実施され、今回で第14回となりました。
約50人が京都府、大阪府、兵庫県で5つの日本企業に抗議を行いました。

① 7:15~8:15 ニデック株式会社本社(京都)

ニデック社は京都にある会社です。
2024年から空飛ぶクルマと呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)用モーターの共同開発をイスラエル企業AIRVEV社と開始しました。
軍事利用される懸念がある共同開発は止めるように、と抗議しています。

これまで2回要請行動もしましたが、会社は要請書も受け取らず、市民の声を聞こうとしません。
そのため朝に通勤しているニデック社員に対して毎月、駅前で抗議宣伝行動を続けています。
多くのニデック社員に訴えが響いていること思います。

② 12:30~13:00 FANUC大阪支店

FANUCはロボット製造会社です。
イスラエルの軍事企業、エルビット・システムズの155ミリ砲弾製造工場でFANUCのロボットが使用されています。イスラエルがジェノサイドに最も多用しているのが155ミリ砲弾です。
国連特別報告者フランチェスカ・アルバネーゼ氏が、「占領経済からジェノサイド経済へ」でFANUCをジェノサイドに加担する企業として名指ししています。

11月5日のFANUC全国抗議行動に引き続き、イスラエルとの取引を中止するよう抗議に行きました。
FANUCに11月30日までに回答を求めていますが、いまだに回答なしです。今日は玄関先に社員が見えているにもかかわらず「要請書はポストに入れて」というひどい対応です。

FANUCは「ウクライナにおける人道危機への支援の目的」で100万ユーロ(約2億円)を寄付しています。人道危機への支援と言いながらパレスチナ虐殺に加担しておかしいではないか!イスラエルとの取引を中止するようにと強く抗議しました。

これからも何度も抗議に行きます。

③ 14:10~14:40 三菱重工関西支社

三菱重工は、航空自衛隊向けF-35A戦闘機の最終組立・点検(FACO)を担う小牧南工場を通じ、米軍事会社のロッキード・マーチン社のF-35グローバル製造・運用ネットワークの一翼を担っています。
世界に3か所しかないFACOは、ロッキード・マーチン社の国際的な生産・運用網に不可欠な施設の一つとなっています。

「国連アルバネーゼ報告でガザ虐殺加担企業と名指しされたロッキード・マーチン社との取引を停止すること」「虐殺戦闘機F35事業から撤退すること」を要請しました。

F35戦闘機の5分の1大の大きさの絵をかいて会社前に掲げ、「三菱重工は虐殺で儲けるな!」と大きく声を上げて抗議を行いました。

④ 14:50~15:20 IHI関西支店前

IHIは、F-35戦闘機に搭載されるエンジン部品を福島県相馬工場で製造し、米国のプラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney)社を通じて、ロッキード・マーチン社へ供給しています。
IHIはF-35国際サプライチェーンの一員としてイスラエルがガザ虐殺に使用しているF35戦闘の製造に深く関わっています。

IHIに対して「F35サプライチェーンへの関与を停止すること」「イスラエルによるガザ攻撃に加担しているロッキード・マーチン社やプラット・アンド・ホイットニー社との取引を中止すること」を抗議・要請しました。

今回は、多くのF35戦闘機NO!のプラカードをつくってIHI前での「虐殺で儲けるな」「F35戦闘機をつくるな!」と抗議の声を強めました。

⑤ 16:00~17:00 大阪市役所前街頭行動

大阪市役所前に集まり、一人一人がクリスマスのイルミネーションを見に来た人たちに、「ガザ虐殺を止めよう」「日本企業がイスラエルに加担して、人殺しで儲けるのをやめさせるために声を上げよう」と訴えました。

物価高で私たちの生活が厳しくなっているのに、高市政権は軍事費を11兆円と倍増し、パレスチナ虐殺に加担して儲ける死の商人たちだけに、税金をつぎ込んでいます。
「死の商人を肥え太らせるために私たちは税金を払っているのではありません。パレスチナ虐殺を止めるために声を上げることが、私たちの生活をより良くすることにつながる」と道行く人たちに訴えました。

⑥ 14:00~15:00 三菱重工神戸造船所

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「武器貿易条約(ATT)に反するF-35国際サプライチェーンからの撤退を求める要請書」を提出しました。ネットを見て車で2時間かけて駆けつけて下さった方もいました。
私たちは正門前で要請書を読み上げ、警備の方に要請書を手渡しました。
参加者から「ガザで今も多くの人々の命が奪われている。それを三菱重工も考えて欲しい」「武器は作らないで欲しい」「三菱重工は、向かいの病院の患者さんにマイクの音を配慮してほしいと言うけど、ガザの人々が食料も医薬品もなく命が奪われていることをどう考えているのか。ガザの人々を人間として見るのであれば、F35製造に加担すべきではない!」など訴えました。
要請後、最寄りの駅前で、拡声器を使って、街頭アクションをしました。
工場内で働く方が「自分が働いている会社のことも知っておいたほうがいいと思いますので」と、こっそりビラを受け取ったり、地元に住んでいる人がチラシを見て「地元は三菱の恩恵を受けてきたからねー」と言いにくそうにしていたことも印象的でした。
三菱重工・神戸造船所は、昔は大型商業船を多く製造していましたが、現在は民間船の製造は受注しておらず、防衛産業と原発産業を担っています。三菱重工に対する要請は継続しなければならないと思っています。

次回行動予定

次回の行動は2026年1月22日を予定しています。