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台湾・韓国に対する米国の政治的軍事的介入反対! 軍事力ではなく対話と交渉で平和を! 市民の国際連帯で東アジアから戦争を止めよう![ZHAP第3次署名]
私たちは、いま東アジア全域で進行する急速な軍事化に深い危機感を抱いています。
西はインド洋から東は太平洋ハワイ沖に至る広大な領域で、「自由で開かれたインド太平洋」防衛の名のもと日米韓他の国々が大規模な合同軍事演習を繰り返し、AUKUSやQUAD等の枠組みも活用する形で対中国封じ込めを目指す「アジア版NATO」ともいえる軍事ブロックを強化しています。
その最前線として位置付けられる朝鮮半島から、フィリピンに至る「第1列島線」沿いの島々は、軍事対立の最前線におかれ、逃げ場のない多くの住民が迫りくる戦争の危機に直面しています。
日本では、安保関連三文書の改訂によって専守防衛の原則が放棄され、敵基地攻撃能力の保持や軍事費の倍増が進行中です。陸海空の統合作戦司令部の設立、基地建設や長距離ミサイル配備の進展は、住民の生活を脅かすだけでなく、地域全体の緊張を高めています。韓国ではTHAADミサイルの配備や宇宙軍部隊の設立が進み、台湾でも米国からの軍事援助による軍拡が加速しています。さらに、フィリピンやオーストラリアに加えて、イギリス、フランス、カナダなどのNATO諸国までもが東アジア地域での軍事演習に参加し、所謂「両岸問題」への介入を想定した戦争準備を強めています。
軍事的優位をめざすこうした動きは「安全保障のジレンマ」を引き起こし、大規模な軍拡競争と軍事緊張をエスカレートさせ、核ミサイル戦争へとつながりかねません。第1列島線の要塞化や中国本土へ向けた長射程ミサイル配備は、1962年のキューバ危機を彷彿とさせる危険な挑発です。また、これらの島々は、多くの島民が暮らす居住地域であり、軍事施設、軍事作戦の展開は国際人道法が規定する「軍民分離」原則を全く無視した違法行為です。一方、この地域には、軍事力ではなく対話と外交を重視する「アセアン地域フォーラム」等のアプローチも存在しています。かつてパルメ委員会が提起した「共通の安全保障」とも通底する多国間協議と相互理解による外交的な地域安全保障推進の取り組みは、東アジアにおける軍事的緊張緩和をもたらすものです。ASEAN諸国の知恵とも連携し、対話と外交による平和実現を私たちは呼び掛けます。
「軍隊は市民を守らない」という沖縄戦の歴史的教訓を胸に、私たち日米韓台の市民は連帯し、「台湾・韓国への介入反対!」「軍事対決ではなく対話による平和を!」の声を上げます。世界中で広がるパレスチナ解放、ウクライナ即時停戦の声と連帯し、次世代に平和を引き継ぐために行動しましょう。国境を越えた市民の国際連帯によって、軍事化の流れを変え、東アジア全体の平和を実現する力になりましょう。本呼びかけへの賛同者、賛同団体を広く募ります。一人ひとりの参加が、東アジアから戦争を止め平和な未来を切り拓く大きな一歩です。
私たちは、関係政府・当局、国際機関に次の項目を要請します。
[要請項目]
1) 東アジアの軍事緊張をエスカレートさせる日米韓他による大規模合同軍事演習を中止すること。
2)辺野古新基地建設断念、普天間基地即時閉鎖・撤去、日本列島のミサイル要塞化を中止すること。
3)朝鮮戦争を終結させ、在韓米軍基地強化や星州THAADミサイル配備等、軍拡を中止すること。
4)日米は中国の国内問題である「台湾問題」(両岸問題)への介入をしないこと。
5)多国間協議と相互理解を通じた地域安全保障の推進で軍縮による緊張緩和と戦争回避をめざすこと。