【報告】座間フィールドワーク

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2月8日、比較的天候にも恵まれ、長年精力的に地元の基地問題に取り組んでおられる米軍座間キャンプに陸軍第一軍団を歓迎しない会、通称「歓迎しない会」の金子豊喜男さん(元相模原市議、厚木基地第 5 次爆音訴訟原告団副団長)、松本事務局長のご案内の元、2025 ZENKO in 相模原全国大会の前哨戦としての座間キャンプ及び米軍住宅地区フィ-ルドワ-クを実施しました。各支部等から主として企画・運営に当たった神谷さんと私を併せ10名程の方に参加して頂きました。

基本的には、前回(2024 年 11 月)のキャンプ座間の米軍司令部や自衛隊関連施設を巡った「歓迎しない会」のフィールドワ-クの続編的な位置づけで、通称北部ゲ-ド(第 7 ゲ-ト)   からヘリポート周辺徒歩で歩きその広さを実感して頂いた後、現在勝坂歴史公園として整備された(金子さんご自身もこの遺跡の保存に関わっておられたとお話されていました。)  縄文時代の遺跡群が発掘された区域からヘリポート付近を間近に見ようと試みた後、そこから徒歩で10分程歩いた所にある県立麻溝公園(元米軍座間小銃射撃場であった返還地に設立された県立相模原公園を拡充する形で設置された公園。)  にあるグリ-ンタワ-(展望塔)からヘリポート付近の管制塔と飛行機の滑走路として使用されたマウンド(高台)を確認。

金子さんによれば、当初は飛行機も座間キャンプを離着陸していたが、近隣に清掃工場の高い煙突やグリ-ンタワー(高さ 380m)が出来た事で、物理的に座間キャンプでの飛行機の離着陸が出来なくなり、現状ヘリポートとして、時折ヘリコプターの離着陸がなされるだけとなったとのことで、これは相模原市の米軍座間キャンプが駐留し続けている事に対するささやかな抵抗の証だとの話が印象的でした。

その後、市の保養施設である健康文化センタ-の会議室をお借りし、簡単な交流会及び学習会を開催し交流を深めました。

その後バス移動で米軍住宅施設の南側半分をこれも徒歩で周囲を歩いて回り、昭和からの歴史のある市街と、市街を分断する形でその真ん中にある米軍住宅地区のある種異様とも言える存在感と住宅地区の高級感、またその広さを実感して頂きました。

私自身は、日頃日常的にキャンプ座間や住宅地区の存在を感じながら生活しているわけですが、参加者からの今後キャンプ座間の軍事的な機能(現状は主として兵站としてノ-スドックと共に輸送部隊の駐留地という位置づけ)が強化される事は考えられるかとの質問に対して、金子さんから、座間キャンプに出入りする隊員や関係者等の態度からすると、近々にそうした動きが表明される事はないのではないかとの話があり、またある参加者から、住宅地区は、街に溶け込んでいるように感じたとの話もあり、本来は不自然な事が時間の経過と共に自然な事として受け入れる人が増えていく事も危惧され、また、もし、司令部の 1 つが所在するにしてもそれほど戦略上の重要性が高くない、広大な敷地を擁しているのに基地として有効活用されていないのであれば猶のこと、そもそもは市民の土地を強制的に接収したものであり一日も早く返還がなされるべきだとの思いを改め強く持ち、今後の相模原で開催される ZENKO 全国大会も一つのその契機にしていければと思いました。