ZENKO滋賀 みねもと
主催:ZENKO滋賀
場所:ギャラリーQ(滋賀県大津市)
日時:2022年11月23日(水・休)11時~18時
記名の来場者:スタッフ(6人)を入れて41人。
無記名の来場者:数えられた人だけでも少なくとも17人以上。
合計少なくとも58人以上(おそらく60人以上)の参加でした。
東アジア共同体研究所さまから借り受けた写真・パネルに加えて、12月1日に迫ったスピーキング滋賀集会ゲストの奄美大島の関誠之さんが急きょ送ってくださった徳之島での「キーンソード23」演習や反対している場面の写真も併せて展示しました。また、持ち込んだテレビモニターとアイフォンをつないで前には椅子を並べて琉球新報の動画サイトから「キーンソード」の様子を座って見てもらえるようにしつらえました。
3日前の20日には周辺住宅に1,000枚のビラをポスティング、その他で2,000枚のビラ配布で、合計3,000枚のチラシをまいておきました。
朝からはあいにくの大雨で、アーケードがあるとはいえシャッター街となった商店街のギャラリーで、来る人は少ないだろうな、とスタッフで最終打ち合わせ、たとえ少ない参加者でも必ず来た人には感想を聞いたり、積極的に話しかけて少しでもこの現状を伝えていきましょうと、みんなで話し合いました。
ところが、予想を超えて60名を超える方が来場され、琉球新報のキーンソード23などの直近の軍事演習映像とともに写真を見ていただきました。
通行人を呼び込んでの来場者第1号はインド人親子。言葉の壁で意思疎通など難しくておっかなびっくりでしたが、沖縄に集中する軍事化に反対、平和外交を求めている。日本には憲法9条があるから戦争はできないのに戦争準備はおかしい。反対している、などのことをカタコト英語で伝えてわかってもらえました。この方のお連れ合いは台湾の方ということでした。
それからは次々に来場者があり(呼び込みでふらっと寄ってくれた人も多数)、私は説明員をしていましたがてんてこ舞いで、数人の説明員では全員には対応できないくらいでした。テレビモニター前では数人ずつで見てもらってそれからその人同士が自然におしゃべりして交流をされたのでより理解が深まったと思います。映像はあって本当に良かったです。
私は説明をしながら気づきましたが、ほとんどの方が驚かれた写真は、与那国島のレーダー軍アンテナの写真です。多くの方が「ええっ?こんなことになっているの?」と驚かれていました。その横には与那国馬の写真があったので「このレーダーの電磁波のせいかどうかはわからないが、与那国のお馬ちゃんたちの目が充血していた。動物の健康被害がすさまじい」と話を聞いたことがある、とお伝えしました。
もうひとつみなさんが驚かれたのは、宮古島の部分。ひとたび戦争になれば避難なんてできっこないのに、このごろ「避難シェルターをつくるぞ」というアホな話が沸いて出てきている。でも宮古島の人達が言うには、台風が一回来るだけで2~3日生活物資がストップ、届かなくなってスーパーは空っぽになるそう。そんなところでシェルターもへったくれもないですよね。基地をなくすことが一番の安心ではないですか。と説明した場面ではほとんどの方が声を上げて驚かれていました。
写真を見た方は口々に「辺野古は知ってたけど、こんな島々にまで基地がつくられているとは」「本土では全く報道されない」「私たちに何ができるのか」「こういう写真展の取り組みは素晴らしい。もっとほかの場所でもやって欲しい」「こんな事実は知らなかった、どうして知らされないのか」「すさまじい軍事化になっていることがわかりました」「自衛隊をカッコよく見せる演出をして住民に溶け込ませようとしているのですね」などと話されました。映像を見た方は「奄美の自衛隊水陸機動団の戦闘ヘリと水陸両用戦闘車を使った上陸訓練は沖縄戦の米軍上陸を想起して寒気がした」「与那国での16式新型戦車の公道走行の映像は、これが全国に広がると思うと衝撃」などと感想が寄せられました。
また、ギャラリー前で呼び込み係をしていたスタッフは道行く人と会話になり「中国がせめて来たらどうするんや」といういつもの投げかけから、最後は「際限のない軍拡より対話をしたほうがええんやな」と納得して通行されたなどエピソードを報告されました。
11時から18時まで、スタッフは写真説明をして、立ちっぱなしでしたが、それも苦にならない「盛況」でした。
スタッフからは「やって良かった」「ユーチューブの琉球新報の最新映像の放映と合わせると、本当に効果がある。これから写真展をやられるところは、ぜひ映像放映もやると良いと思う。」などと感想や意見がありました。