去る2023年12月10日、DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)国際委員会と共同でオンラインパネルを開催しました。ZENKOでは、2020年にZHAP(ZENKO Henoko Anti-base Project)キャンペーンを開始して以来、これまでも幾度となくDSA国際委員会の仲間とオンラインでの集会を開いてきました。今回は、2023年のZENKO in 横須賀にDSAからジェラルド・ダルボンさんを対面でお招きし、その際に沖縄訪問も実現したことから、その報告をかねて開催したものです。
当初、10月15日を予定していましたが、直前にガザでの事態が発生し、連日のパレスチナ連帯行動に取り組む状況が生まれた事情から、2カ月ほど延期され12月10日の開催となりました。テーマも、当初予定していた「沖縄、ZENKO大会、米軍基地-DSA訪日レポート」というものから、「沖縄からパレスチナへ~軍事占領と植民地主義との闘い」と変更され、パレスチナ連帯と結んで沖縄(琉球弧)、そして日本全体の軍事化に反対の声をあげる場となりました。
オンラインパネルの内容
集会では、ジェラルドさんと共に沖縄を訪れたDSAのセスさん制作による6分余りのショート動画が上映されました。沖縄でのフィールドワークを追いながら、過重な基地負担の現実とそれに抗う現地の仲間との交流を映した貴重な映像でした。
次にジェラルド・ダルボンさんが、二日間の沖縄訪問と2023 ZENKO in 横須賀参加を振り返り、沖縄での反基地の闘いとZENKO in 横須賀での議論の状況、そして東アジアでの軍事化に対抗する国際連帯の重要性を米国の仲間に伝える詳細な報告をしました。
ZHAP事務局の日南田からは、11/23沖縄県民平和大集会参加と日本各地でのパレスチナ連帯闘争についてパワポで報告しました。
続いて、沖縄から高里鈴代さんに「沖縄における軍事性暴力と反基地闘争」というタイトルで、お話し頂きました。高里さんは「第二次世界大戦は1945年に終わったが、沖縄の女性にとっては、その年に基地あるが故の性暴力という新たな戦争が始まった。」と述べられ、戦後基地あるがゆえに続いてきた女性に対する暴力とそれに対する女性の闘いを詳述されました。
最後に、新垣邦雄さんが「ガザ・イスラエル紛争の即時停戦を訴える「今日のガ ザは明日の沖縄」と題して、お話しいただきました。四方を海に囲まれた沖縄での軍事化の現状を、海と分離壁に包囲されて逃げ場のないガザの状況に重ねて、パレスチナ闘争と連帯して沖縄での反基地を闘うことを協調され、そのための国際連帯活動に期待を表明されました。集会は最後に視聴者からの質問を受け、今後もさらに国際連帯活動を強化していくことを確認して終了しました。
なお、このオンラインパネルの様子は、DSAのHP内にあるDSA国際員会のZHAPキャペーンのページで見ることができます。 ⇒ ZENKO Henoko Anti-Base Project (ZHAP) – DSA International Committee (dsausa.org)
当日のプログラム
・テーマ:「沖縄からパレスチナへ~軍事占領と植民地主義との闘い」
・日 時:2023年12月10日(日)午前10時~11時半(日本時間)
・時 程:10:00-10:05 DSAから開会挨拶
10:05-10:10 沖縄動画(セス・ダルトン)
10:10-10:25 沖縄訪問&2023 ZENKO in 横須賀参加報告(ジェラルド・ダルボン)
10:25-10:30 11/23沖縄県民平和大集会参加&各地のパレスチナ闘争報告(日南田成志)
10:30-10:45 沖縄における軍事性暴力と反基地闘争(高里鈴代)
10:45-11:00 ガザ・イスラエル紛争の即時停戦を訴える「今日のガ ザは明日の沖縄」(新垣邦雄)
11:00-11:30 質疑応答、行動提起、閉会挨拶