沖縄県ではコロナ感染症拡大が続いています。4月1日からは、県独自の緊急特別対策が実施されました。人口10万人当たりの新型コロナウイルス新規感染者が41・27人と全国最多になったからです。
そして4月12日から5月5日まで、政府による「まん延防止等重点措置」の適用対象地域に指定されました。しかし、米軍関係者にも感染拡大が続いているにもかかわらず沖縄防衛局による辺野古新基地建設工事は休むことなく強行されています。
4月5日月曜日のキャンプ・シュワブゲート前の報告です。現地では市民約30人が座り込みました。統一連事務局長の瀬長和男さんは「コロナ禍でも、市民は間隔を空け、機動隊によるごぼう抜きにも接触を排し、ギリギリまで非暴力の抵抗で頑張っている」と訴えます。激励の歌も続きます。
沖縄平和市民連絡会の上間芳子さんは、ゲート前に立つアルソックの警備員に呼びかけました。「好きでこの仕事をしているとは思わないけど、あなたたちも労働者。時間で給料をもらっているでしょ。時間外は働かなくていいよ」。上間さんは、沖縄の民謡「県道節」を歌い始めました。県道工事の作業員の心情を唄ったウチナーグチの歌声が国道329号線にしんみりと響きます。
この日もダンプカー115台が構内に入りました。ダンプは紫色や緑色のメタリックの色が鮮やかに輝き、多くが新車に買い替えていることがうかがえます。こんなところからも、基地建設に関わる業者、会社だけにカネが流れている構造が浮かび上がります。
夕方4時、ゲート前行動は終了。市民のしなやかでしたたかな闘いは休むことなく続いています。