2014ZENKOひろば企画 子どもたちに真実を伝え、未来を選択できる力を! 「放射線副読本問題交流のひろば」
とき:8月3日(日)12:45~13:45
ばしょ:エルおおさか・南館5階ホール
文科省は今年3月末、改訂した「放射線に関する副読本(小学校版・中高生版)」(以下を発行し、全国の「希望する」学校に配布しました。
2011年に発行した前の副読本は福島第一原発事故の事実をまったく記述せず、放射線はこわくない、むしろ医療や先端技術に役立っているという、とんでもないしろものでした。
これに対して撤回を求める声が、全国からあげられました。私たちも、数度に渡る文科省との交渉を行う中で、福島事故の現実を伝え、低線量被曝による健康被害の危険性を伝えることなどを要求してきました。
今回の改訂版副読本は、福島第一原発の事故の実態や放射線の有用性記述の削除、低線量被曝についてさまざまな見解があることなど、前回より改善されたものになりました。
しかし、原発稼働を前提にしていること、「風評被害」に対する強調は実際に起きている実害を覆い隠し、汚染地域への帰還政策を補完していること、甲状腺がん異常多発などの健康障害にまったく触れないことなど、根本的な問題を含んでいます。
わたしたちは、今回の事故が福島県をはじめとした多くの被害者に耐えがたい苦しみを与え続けていること、放射能汚染が福島県だけでなく地球規模で深刻な事態を引き起こし、とくに甲状腺がんを初めとした健康被害を引き起こしていることを伝えなくてはなりません。
そして、この事態が原発推進の結果であり、子どもたちが原発に依存しない未来を選択できる教育こそ求められています。
この観点に立った、命を守り、真実を教える教育こそが求められていると考えています。
今回の交流会では、この間の取組を交流し、今後の取り組みの方向について討議します。ぜひ、ご参加ください。
主催:放射線教育を考えるネットワーク・子どもたちを放射能から守る大阪ネットワーク学校教育関係部会
連絡先:青島070-6567-8560/松田090-1138-5776