声 明
那覇地裁による二日続けての不当判決を糾弾する
安倍政権を一日も早く打倒しよう
2018年3月14日
ZENKO 平和と民主主義をめざす全国交歓会
那覇地裁が、二日続けて不当判決を下したことに満腔の怒りをもって私たちは糾弾する。
3月13日、辺野古新基地建設工事を巡り無許可の岩礁破砕は違法として、沖縄県が国を相手に岩礁破砕の差し止めを求めた訴訟の判決が那覇地裁で言い渡された。
県の岩礁破砕差し止め請求は、自治体が条例や規則に従わせるために訴訟は起こせないとする最高裁判決を引用して、森鍵一裁判長は「県の訴えは裁判の対象にならない」として却下。実質的な中身の審理に入らずに門前払いした。県漁業調整規則に基づき許可を得る義務があることの確認を求めた訴えも同様に退け、判決まで工事の差し止めを求めた仮処分の申し立ても却下した。
また14日の判決は、2016年に名護市辺野古の米軍基地建設などへの阻止行動の最中に逮捕され、公務執行妨害や威力業務妨害の罪などに問われたものだ。柴田寿宏裁判長は、沖縄平和運動センター議長の山城博治さん、稲葉博さん、添田充啓さんら3人に対して、山城さんに懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年6月)、稲葉さんに懲役8月、執行猶予2年(求刑懲役1年)、添田さんに懲役1年6月、執行猶予5年(求刑懲役2年)を言い渡した。
二つの裁判は、圧倒的な沖縄県民の民意に基づいた辺野古新基地建設と高江ヘリパッド建設を阻止するために争われただけではなく、この国の平和と民主主義をかけたものだ。県が国に辺野古新基地建設工事を止めようとして訴えた裁判を門前払いにし、現場で1千人もの警察機動隊によって強行される権力の行使を止めようとした3人への不当判決だ。
また二つの裁判は、安倍政権の下で辺野古新基地建設が強行される中で行われた。どちらの判決にも安倍政権から司法への介入があったと考えられる。全国の裁判所の人事と判例の実権を握っているのが最高裁判所事務総局であり、その人事も内閣が深く関わっている。安倍政権の下では三権分立は無きに等しい。
こうした不当判決の裁判が二日連続で出されている中にあっても辺野古キャンプ・シュワブゲート前では、連日300台以上もの工事車両を止めるための座り込み闘争が続けられている。判決に憂いている時間も余裕もない。辺野古現地闘争と連帯し、森友学園決裁文書捏造で追い詰められている安倍政権を一日も早く打倒することが私たちに求められている。
連日の国会前行動に結集し、全国で安倍9条改憲3000万署名行動に立ち上がろう。安倍政権を打倒することが沖縄への連帯であり、また東アジアの平和を願う韓国の民衆運動への国際連帯である。全国で安倍政権打倒の闘いに立ち上がろう。