三菱重工広島製作所要請行動(報告)

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4月22日、ZENKO広島は、三菱重工業広島製作所への要請行動に取り組みました。昨年(7月、11月)に次いで3回目になります。

午后1時半に、7名で広島市西区にある三菱重工業広島製作所の正門を訪れました。今回も社員の方は出てこられず、要請書はこれまで通り守衛の方に手渡して会社に渡してもらうことになりました。

要請事項は、以下の通りです。

1、イスラエルによるガザ虐殺にF35戦闘機の部品供給等で直接加担している英国BAEシステムズ社及び伊レオナルドS.p.A社との次期戦闘機共同開発から撤退すること。

2、ウクライナへの間接的な攻撃兵器の供給となるぺトリオットミサイルの米国への逆輸出をやめること。 

3、2018年以降の韓国大法院判決に従ってアジア太平洋戦争で三菱重工が過酷な労働を強いた韓国人元徴用工及びその遺族への賠償を行うこと。

以上の3点についてきちんと本社に伝え、3週間以内に文書での回答を求めています。

要請書を渡し説明した後、三菱重工業広島製作所の構外へと移動し、約1時間、街頭アピールをして今回の行動を終えました。

現在イスラエル軍はF35Iアディール(「I」はイスラエルのI、「アディール」はヘブライ語で「威厳のある」の意)というF35Aを元にしてイスラエル空軍用に特別に改修されたタイプのF35を35機所有し(さらに36機購入予定)、ガザを空爆しているのです。イスラエル空軍の「F35Iアディール」は最終的には米国テキサス州フォートワースのロッキードマーチン本社にある世界最大のF35組み立てラインで組み立てられ、イスラエルへ移送されていますが、F35の膨大な部品は国際的なサプライチェーンによって供給されており、世界各国の主要な軍需企業がそれぞれの部品を分担して製造し供給しています。

日本では三菱重工(MHI)は最終組み立て、三菱電機はレーダー部品、IHIが主にエンジンの一部、SUBARUは中央翼を製造しています。日本国内で製造されたF35の諸部品は、愛知県の三菱重工業小松南工場のFACO(Final Assembly and Check Out(最終組立・検査工程)の略、世界に3カ所、米国、イタリア、日本にある。)に集められ、航空自衛隊向けのF35A(ステルス戦闘機)の組み立てに使われる他、一部はロッキードマーチン本社や他国の組み立てラインにも供給され、他国向けのF35の製造にも組み込まれています。当然、日本からの供給部品がイスラエル空軍のF35Iアディールの製造にも使われている可能性は十分にあると考えるのが合理的です。日本からの部品はイスラエル空軍のF35Iアディールには使わないという協定や覚書はどこにも存在しません。

これからも日本政府、日本企業のガザ虐殺への加担の中止を求めて行動を続けていきたいと思います。

(2025/04/22 ZENKO広島:日南田)

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