辺野古新基地反対! キャンプ・シュワブ前座り込み行動に参加、那覇市長選挙で翁長雄治候補の支援に取り組む【10月ZENKO沖縄参加団報告】

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10月14日キャンプシュワブ前座り込み

10月14日、ZENKO沖縄参加団は名護市辺野古のキャンプシュワブ前の新基地建設反対座り込みに参加しました。
座り込みの前に、最近つくられた工事用の「第4ゲート」に行きました。

工事用の「第4ゲート」

広い自然林(7.9ヘクタールの大部分は名護市有地)を伐採して工事を進めたので、以前は見えなかった辺野古沖の長島とその近くまで建設が進む第8護岸が見えます。岸田政権は辺野古新基地建設を何の躊躇もなく進めようとしています。

長島と第8護岸

ここでは新しく基地のゲートと弾薬庫を建設中でした。新たに作られている基地ゲートは、自衛隊の水陸機動団(日本版海兵隊)が使用し、弾薬庫には沖縄南西諸島全体の自衛隊の弾薬が備蓄されると言われています。辺野古新基地は自衛隊が使いたいのだという狙いが一層明らかになっていると思いました。
※(05)建設中の基地ゲート (06)建設中の弾薬庫

建設中の基地ゲート
建設中の基地ゲート

私たちは午後3時からのこの日3回目の座り込み行動に参加しました。ゲートに入ろうとするのは数十台の大型ダンプ・トラックです。

反対する市民が座り込み、三線に合わせて歌い、「違法工事をやめろ」「命の海の破壊をやめろ」とシュプレヒコールを上げ続けました。その場のリーダーは辺野古新基地の工事が「遅れているのは私たちの成果」であると強調しました。

座り込みのリーダーは集音マイクを無断で向けてきた防衛局職員にも機敏に厳しく抗議しました。

「集音マイクをこちらに向けるな」と抗議
防衛局職員が無断で集音マイクを向けていた
抗議され呆然としてマイクを下におろした防衛局職員

座り込む市民に対して数十人の警備員と沖縄県警機動隊がやってきて取り囲み、最終的に排除されました。

排除された後も、座り込み参加者たちはダンプの入構が終わるまで抗議のシュプレヒコールを続けました。

「台湾有事を起こさせない・沖縄対話プロジェクト」

10月15日の午後には、「台湾有事を起こさせない・沖縄対話プロジェクト」発足集会が開かれました。

オンラインで参加した台湾側の参加者は、現地では現実的な危機感は薄く、「日米政府が危機をあおり続けている」と話していました。東アジアの平和に向け2008年以降開かれていない朝鮮、中国、韓国、米国、日本、ロシアが参加する六者協議の再開も訴えられました。国際的な対話の重要性が強調されました。沖縄参加団も集会スタッフとして参加しました。

名護市長選挙支援活動

10月16日午前、オール沖縄の推薦する那覇市長選挙び翁長雄治(たけはる)候補の選挙事務所を訪れ、ZENKOの仲間に協力していただいた選挙カンパ10万円を事務局に渡しました。そして夕方まで、選挙のビラの挟み込みの作業を手伝いました。

翁長雄治さんの選挙事務所
選挙ビラの挟み込みのボランティア
ZENKOからのカンパを渡した

那覇市長選挙・翁長雄治候補総決起大会(10月14日)

10月14日午後6時に沖縄県庁前の県民広場で、オール沖縄の那覇市長予定候補・翁長雄治さんの総決起大会が行われました。ZENKO沖縄参加団もこの場に参加しました。

広場を埋めた数百人の支持者を前に、選対本部長の玉城デニー沖縄県知事がこの選挙は「これからの、30年、50年先の未来の礎を作る」として「勝つための選挙に取り組んでいきましょう」と呼びかけた。

翁長さんは、那覇市に子ども相談所(児童相談所)を設立すると公約しました。県の中央相談所が多忙を極めている中で「中核市であるここ那覇市が自分たちで自分たちの子どもを社会で支えていくという意思表示が必要」と訴えました。

辺野古新基地建設について、「私は逃げません。真正面からこの問題に取り組みます。政治家として、しっかりこの問題にはノーを突き付けていく」と明言しました。岸田政権に対しては「私は評価をしない。沖縄の声が聞けない。コロナに何もできない。物価高にも何も対応ができない」と切って捨てました。

「子育て日本一の那覇市に」「辺野古新基地にノー」

オール沖縄の国会議員や県会議員、那覇市会議員と補欠選挙候補、連合沖縄会長、統一連代表などが会場の前面に並び、翁長さんへの支持を表明しました。

赤嶺聖賢衆議院議員(共産党)は「団結して辺野古を止めよう、団結して普天間を返還させよう、オスプレーを撤退させようと、命を懸けて戦った」翁長雄志(たけし)元知事(たけはるさんの父親)の「遺志を引き継いでいるのが翁長たけはるさん」と訴えた。

自治労沖縄県本部の大城悟委員長も「那覇市で連日のようにオスプレイが飛んでいる。やんばる辺野古では沖縄の海と自然が壊されて新たな基地が作られている。(止めることが)できるのが翁長たけはる予定候補」と強調しました。

子育て世代の代表として紹介された島袋さんは、子ども食堂の取り組みの中で、「赤ちゃんにミルクが買えないお母さんがいる」「忙しすぎて子供を遊びにつれて行けずに罪悪感を感じている親がいる」という現実を知ったと言います。

これについて「翁長たけはるさんが那覇市を子育て日本一の町にする」と言ったことが「心から嬉しく、希望が見てきた」と語りかけました。そして「翁長さんは辺野古にノーと言っている。私もノーです」と翁長さんへの支持を呼びかけました。

子育て世代の代表から「那覇市を子育て日本一に」「辺野古にノー」

最後の金城徹選対本部事務総長が「オール沖縄の旗の下で翁長たけはるさん、ぜひともみんなの力で当選させましょう」と行動提起をして、熱気に包まれた総決起大会を終えました。

県民広場に集まった支持者たち

市長選公示日第一声(10月16日)

10月16日、尾長候補は市民自らが築き上げてきた地元の栄町(さかえまち)市場で市長選公示日の第一声を上げました。「子育て日本一の那覇市を作る」、そして辺野古新基地について「基地はいらない」と熱く訴えて選挙戦をスタートしました。支持者からは熱い激励の握手と声援が寄せられました。

市長選出発式(10月16日)

10月16日午後6時、県民広場で出発式を行いました。ここで翁長候補は「民衆は権力に負けない。政府にノーと言うべきはしっかりノーと突きつける」ときっぱり言い切りました。

10月23日の選挙では翁長候補は大健闘としながらも当選に至りませんでした。しかし辺野古新基地建設と沖縄・南西諸島(琉球弧)の軍事要塞化に反対する闘いはまさに今からです。翁長さんの訴えに全国から応えていきたいと思います。