6月9日、「東アジアに平和を!武力なき平和のための2019ZENKOスピーキングツアー」の最終日。
大阪会場には280人もの参加者が詰めかけ、熱気であふれる集会となった。
沖縄の奥間政則さんからは、戦争とハンセン病は国策でつながっているとし、両親の複雑な思いから基地反対に立った理由を語る。
ドローン規制法についてオリンピックやテロ対策と言っているが、本当の狙いは辺野古などで違法工事により自然破壊をしている現場を見られたくないからであると指摘する。
奥間さんはこれまでもドローンにより、汚濁防止膜の外に濁水が流出していることなど防衛局の不正を暴いてきた。そして何度も政府は国民が立ち上がることを恐れている。参加者も一緒に立ち上がろうと呼びかける。
韓国のノ・ミンギュさんは、済州島では暴力的に海軍基地がつくられ、現在、行われている第二空港の阻止闘争について語る。
道庁前でテントを張り、階段に座り込み、命をかけて断食闘争しているが、300人の公務員がテントを強制撤去。道知事も市民を踏みつけていくなど民主主義はどこにもない。
それにも挫けず、市民は座り込みを継続している。済州島の海軍基地、第二空港は米国が中国を牽制するためにあるとし、国際観艦式で原子力空母ロナルド・レーガンが入港するなど朝鮮の非核化から済州島は排除されていると指摘する。
済州島を本当の意味での平和の島にしようと語る。
大椿ゆうこさん(参議院選挙比例代表予定候補者)も会場に駆けつけて「労働者の使い捨てを許さない社会をつくろう」と呼びかける。
連帯アピールでは在日朝鮮人大阪府教育会副会長の金徳範(キム・ドッポン)さんからは、政府が進める幼保無償化から朝鮮学校幼稚部(幼稚園にあたる)が対象外とするなど、差別と闘っていることが報告される。全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の福嶋聡さんは、滋賀県警・大阪府警による労働組合潰しは、沖縄の基地問題、原発問題を闘う市民運動にも広がると警鐘を鳴らす。
集会後は、梅田までデモを行い、街頭でも「東アジアに平和を」とアピールを行った。