7月23~25日、「今すぐ終わらせよう!戦争を つくりだそう!平和な世界を 国際連帯で基地もカジノも原発もなくそう! 2022 ZENKO in 大阪」が開催しました。改憲、軍拡、新自由主義の攻撃をはねかえす力は市民の闘いにあることを確認しました。大阪をメイン会場に、東京など各地会場と米国、韓国、フィリピン、沖縄をオンラインでつなぎ、3日間のべ900人を超える人々が参加しました。
7/23(金)
ワンデーアクション
前日22日に大阪府に対してカジノ住民投票条例の直接請求を行いました。その中で、カジノ誘致を阻止するためについて融資銀行・出資企業への要請行動も位置づけ、2行・6社(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、大阪ガス、関西電力、ダイキン工業、京阪ホールディングス、パナソニック、南海電気鉄道)に対して要請書を提出しました。受け取る部署はないと事前に言っていた企業も市民の声に受取らざるを得ない状況となりました。積みあがった21万筆の署名の力は大きいです。
デモは、沖縄基地建設中止、原発再稼働中止とカジノへの出資中止を求めて行いました。そして、関西電力本社前集会も行いました。
京都では、労働局(偽装請負)、自民党京都府連(国葬抗議)、京都市(コロナ対策)について要請行動、大阪市では、メトロ水害問題要請、車椅子・クッションについての対応の問題要請、原発政策についての市長への抗議を行ないました。
ZENKO関東は、安倍元首相の「国葬」に対する官邸前緊急行動に合流し、ワンデーアクションの一環として、東京都知事に対し「市民や学校に弔意の強制を行わないこと」などを、首相に対し「国葬を中止すること」「旧統一教会による政界工作の全容を解明すること」などを求める要請行動を実施した。
7/24(土)
メイン集会
ZENKOの運動の成果を共有し、さらに国内外ゲストとの連帯を強めることで社会を変える展望を示すことができました。
ZENKO運動は、維新支配の続く大阪で「カジノ住民投票運動」がその支配を打ち破る大きな力となっていることが実感できました。また、沖縄連帯、参院選、改憲・ウクライナ反戦・東リ裁判など具体的な闘いの中で前進しています。
ゲストの発言
米国・DSAトラヴィス・エスさん
立ち退き抗議の条例制定運動(立ち退きのための弁護士費用を富裕層からの課税から捻出する)など市民の「居住の権利」の実現する運動が紹介され、戸別訪問をして地域で労働者を組織するなど社会主義の展望が語られました。
韓国のユ・ミヒさん
東アジアの軍事的な緊張の高まりと、DMZでの朝鮮半島終戦平和キャンペーンの状況などが報告されました。
沖縄の奥間政則さん
残念ながら新型コロナへの感染で、来阪できませんでしたが、6月スピーキングツアーの映像で辺野古阻止の展望が語られました。
辺野古の具志堅隆松さん
先住民の権利の国連宣言を活かして辺野古新基地を阻止しようという新しく具体的な提案がありました。
フィリピンのポール・ガランさん
ドゥテルテ政権のSNSを使ったデマと闘いながら社会正義と貧困をなくそうと訴えました。
イラクのサミール・アディルさん
ウクライナ戦争に反対し、ロシアとNATOに反対する反戦運動の統一戦線を広げようと呼びかけます。
ティン・ウィンさん
日本政府に対して軍事政権との関係を断ち、軍事政権下のミャンマーにおけるすべてのODAプログラムを停止するよう訴えました。
コンサート
屋外でのコンサートは開放的な雰囲気の中で、音楽を楽しむことができました。国内から9グループ、海外から3グループ(アメリカDSA、対案文化連帯、ポール・ガランさん)が出演しました。日ごろの活動をわかりやすい寸劇や歌などに工夫された表現が多く、メッセージ性が高く、かつ観ていて楽しい内容でした。
東京会場でも独自でコンサートが行われました。
7/25(日)
分科会
全15分科会に分かれて、運動の報告・交流や闘う方針、決議案の討議を行いました。ウクライナ戦争を口実とした軍拡、改憲、戦争国家体制づくりに反対し、辺野古新基地建設と沖縄・琉球弧の軍事要塞化に対する闘いをZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)、そして朝鮮戦争終戦平和キャンペーンの具体的な闘いで示していく方針を議論出来た。また大阪カジノ反対の闘いでもその一旦を担ったZENKOメンバーの闘いの成果と次の方針を論議し確認する場として成功しました。
総括集会
ZENKO2日間の討議をまとめ、決議方針を参加者全員で共有することが出来ました。東京会場からは、社民党・福島みずほさんから連帯の挨拶を受けました。激励物贈呈では、沖縄から奥間政則さんからオンラインで参加してもらいました。フィナーレは、ポール・ガランさんの「平和な世界」が流れ、会場全体で手を振ることで一体感を持つことができました。