島々を戦場にさせない! 全国と繋がれ in 石垣島【報告】

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駐屯地前

3月23~24日に「全国と繋がれ in 石垣島」が開催され、琉球弧の島々や全国、韓国からと130人が参加した。集会・デモ・交流会が開催され、島々を戦場にさせないと参加者が声をあげた。

23日は、新栄公園にて集会が行われた。司会はリュックサックを背負っている。これは有事の際「リュック1つで九州に避難」を強いることへの抗議の意思を示している。

各島々からの報告が行われる。同じくミサイル基地と闘う沖縄島うるま市の照屋寛之さんは「石垣、宮古、八重山を捨て石にしようとしている。我々は絶対にこれを許してはいけない。みんなで闘い抜こう」と力強く呼びかけられた。

照屋寛之さん

宮古島の清水早子さんは「宮古島でも電子戦部隊の配備が狙われるなど、一度基地がつくられると増殖し、なくすことは困難である。土地規制法、経済安保、マイナンバーなど国民を管理・分断しようとしている」と危機感を強める。

清水早子さん

与那国島の猪俣哲さんは「元々1500人程の人口だが、自衛隊が配備され、町民の20%が自衛隊および自衛隊の関係者となっている。人口5万人の石垣島で考えると1万人を占める。製糖工場など第一次産業が疲弊している。また自衛隊・工事業者が宿舎、レンタカーを借り、観光客も入ってこない。さらに地対空ミサイル部隊の配備と軍艦も入港できる港湾整備の計画が持ち上がっている」と島の窮状を訴える。その他、種子島からは和田香穂里さん、奄美大島からは荒田真由美さんから連帯メッセージが読み上げられた。

猪俣哲さん

石垣島で農家をしながらドローンで基地監視をしている上原正光さんは「沖縄の支配されている状況はガザと同じ。アジアと反戦平和の連帯をしなければいけない」と国際連帯で平和をつくろうと訴えた。⑧

上原正光さん

 全体で全国と繋がり政府に対して基地強化を中止し、戦争回避の対話と外交を求めるアピール文を採択した。集会後は市街地でデモを行う。観光客が歩いている中で「子どもたちに平和な島を」「軍事拡大ゆるさない」などコールが響いた。⑨⑩

夜は、川原公民館で交流会が行われた。東京、静岡、京都、大阪など全国で軍事化に反対するためスタンディング、写真展、上映会などが継続して行われている。関心は若い人がどのように反戦平和の運動に参加してもらうかである。綺麗な自然が壊されることを写真や映像で訴えたらどうかなどの意見があがる。また若い人の労働問題に話は及ぶ。若い人は非正規職で雇用されている人も多く、日々の生活で精一杯であるため、基地反対を訴えると同時に若い人の仕事の問題も解決しないといけないとの意見が出る。また自衛隊員の家族や工事の作業員などが島に入ってきて、家賃が高騰し、若い人が島に帰って来ることができない状況について報告がある。

交流会

また今回、韓国のメンバーが参加していた。彼らは「コンニョン」(恐竜の意味)のメンバーで映像などをつくっている。去年3月のミサイル搬出の闘いの際も石垣島に来ており、上原正光さんの畑で一緒に汗を流した。今回は沖縄島の辺野古・うるま市、石垣島、宮古島を訪問している。キム・ソルヘさんは23日の交流会で「長く続くことが連帯である」と継続する国際連帯の大切さを発言した。

韓国メンバー

24日は「ミバエ根絶の碑」の前から陸自石垣駐屯地前まで約1・5キロをデモをする。これは、ミサイル基地石垣駐屯地への抗議の意思を示すとともに、重要土地規制法の「注視区域」が施設から1キロとなっており、参加者がその広さを体感するものでもある。

デモ終了後は、石垣駐屯地前でスタンディングが行われた。宮古島の清水早子さんから「私たちが委縮することで、どんどん行使できる権利が削られる。主権者は私たちである。ゲート前まで行き、抗議の声をあげよう」との提起がある。参加者は「ミサイル基地反対」「アジアの人々と連帯して闘うぞ」と抗議の声をあげた。

駐屯地前

【署名にご協力を】#台湾有事NO! 沖縄戦を繰り返すな 国際連帯で琉球弧 の軍事要塞化 、 辺野古新基地 を止め、対話で平和を!

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