ホームページ「ソンジュ サード日記」より、一部抜粋 (https://cafe.daum.net/tjdwn4d/E6wK/2086)
翻訳:ZENKO 河辺 (2022.3.12)
韓国にある星州郡ソソンリ村では、米軍基地であるTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)基地建設が行われ、毎週火・木曜日には早朝から大量の警察官を導入して工事資材の搬入を行っています。村の住民や支援者たちは「サードを抜き、平和を植えよう」を合言葉に、基地建設阻止のため毎日闘いを続けています。
[2022年3月11日(金) サード反対星州・金泉平和行動]
国際社会の基本法とも言える「国連憲章」には、いかなる方法でも武力による威嚇や武力行使を禁止すると規定されており、戦争を違法とている。
ただし、武力攻撃が発生した場合に限り、武力攻撃から自国を防御するための権利、すなわち自衛権を行使できると例外的に認めています。
しかし、この自衛権も非常に厳しい条件で最小限に行使されるべきです。
一部の人々は、北朝鮮の明白な攻撃兆候が捕捉されれば先制打撃しなければならないと主張しますが、国連憲章によると、武力攻撃が発生しない状況で先制打撃することは明らかな違法と規定しています。
先制打撃を主張する人々は、攻撃が差し迫ったと判断されたときは、先制打撃が合法的な自衛権行事だと言ったり、先制攻撃と先制打撃を区別して先制打撃は合法だと歪曲したりしています。
しかし、攻撃が差し迫ったとしても、それを自衛権行使の根拠にすることはできません。どのような場合であっても、先制打撃は合法的な自衛権行使ではなく、武力行使です。
また、いかなる場合でも先制という言葉が入った以上、先制攻撃と先制打撃はいずれも違法な行為です。
国際司法裁判所も、武力攻撃に比例してそれに対応するために必要な措置だけが自衛の名で正当化されると判決したことがあります。
武力攻撃が発生していない状況で攻撃を防止するという名分で先制打撃を認めると、武力行使禁止という国際法の基本原則を完全に否定することになり、侵略的な武力行事と防御的な自衛権行事の間の区分がなくなることになります。
また、先制打撃は平和統一を展望している憲法4条と武力侵攻を否定している憲法5条に違反するものでもあります。
先制打撃はいずれにせよ明らかな違法です。
私たちが戦っているサードの問題も同じです。
誰もが知っているように、朝鮮半島に配置されているサードは、米国で戦略兵器に分類され、米国の代表的なミサイル防衛システムの一つです。
ところで、ここで私たちがさらに注目しなければいけない事実は、米国のミサイル防御作戦概念に攻撃作戦が含まれているということです。
この攻撃作戦はまもなく先制打撃を意味するもので、先制打撃がミサイル防御作戦概念で弾道ミサイルの迎撃に先立って優先的に適用されることを意味します。
ミサイル防衛(MD)が、その名前と違って非常に攻勢的な作戦だと私たちが主張する理由がここにあります。
そしてこのミサイル防御作戦概念における先制攻撃も、前述のように国際法と憲法に違反する不法であり、私たちの生命と朝鮮半島の平和を脅かす危険なものなのです。
これは過去6年間私たちがしつこく闘ってきた理由であり、
私たちがこの戦いを決して諦めることができない主な理由です。
「先制打撃は違法だ! 平和を守ろう!」
「完全配備はできない! 陸路通行を中断せよ!」
「私たちの手でサード抜き、私たちの力で米軍を抜こう!」
今日も「自主と平和の村ソソンリ」では、基地正門前午前午後、平和行動を行いました。
ソンジュでは毎週金曜日に行われるサード撤去プラカード行動を繰り広げました。
ソソンリのお母さんたちと皆さんが一緒に行いました。