大阪弁護士会主催の「5・21大阪大集会で共謀罪廃案を!~監視社会は、絶対あかん!~」が行われました。
晴れやかな初夏の陽気であったが、4000人の人々が参加し、会場は先週、衆院法務委員会で行われた共謀罪法案の強行採決に対する怒りと、絶対に阻止するという熱気で溢れていました。
共謀罪法案(テロ等準備罪)は審議の過程で過去3度廃案になった共謀罪と中身は同じく市民監視の法律であることが明らかになりました。問題が山積する中で、当初から目安とされていた30時間の審議時間を超え、日本維新の会の丸山議員が「もういいでしょう。これまでもう30時間以上議論してきた」と採決が促され、強行採決された。審議の中身ではなく時間で区切ることができるのでしょうか。
共謀罪は基本的人権を侵害します。一般人かどうか、何が共謀罪になるのかは警察が決めます。そして、自民党は2020年に憲法改悪を行おうとしています。基本的人権が蔑ろにされた自民党の改憲により、この法案は性格が一変します。共謀罪廃案と改憲阻止はセットです。
照屋寛徳さん(衆議院議員)は、「共謀罪は、思想、及び信条を弾圧する最たるもので憲法19条に違反する。また、21条にも違反し、反基地運動は一網打尽にされる。山城さんが152日間も長期勾留されたが、行ったことは憲法で保障された表現の自由、幸福追求権である。辺野古の合言葉『負けない方法、それは勝つまであきらめないこと』」とエールを送る。
*憲法19条 思想及び良心の自由は、これを侵してはならない。
*憲法21条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
山城博治さん(沖縄平和運動センター)は「人々の暮らしを弾圧する共謀罪。全国のなかまと力を合わせてこの法案を止めるために頑張っていきたい。全国で嵐のような反対の声を巻き上げて、共謀罪を止めようではありませんか」と発言。「今こそ立ち上がろう」を歌い始めると会場は大合唱で包まれました。
難波までのデモでは沿道の道行く人々に「共謀罪は廃案」「一緒に歩こう」などのコールや、おどるポンポコリンの替え歌で『アブナイ いらない 共謀罪!』の歌など楽しくアピールしました。
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