11月29日(土)からスタートする「戦争とめよう!つながり 平和をつくろう!2025 ZENKOスピーキングツアー」。
本記事では、12月4日にお話をしていただく富純一さんを紹介します。

徳之島でも5年前から毎年、自衛隊の軍事訓練や、米軍と自衛隊の共同軍事訓練が行われています。2021年奄美大島、徳之島、沖縄北部及び西表島が世界自然遺産登録されました。徳之島ではこの間ザトウクジラの出産時期である2月に軍事訓練が行われたり、昨年は山地での訓練で、希少種の植物が踏み荒らされたりして、自然遺産とは逆行する訓練も行われています。
徳之島では、5年前から日米などの合同演習が行われています。
富さんは、地道に現地で抗議行動を続けておられます。
徳之島には、自衛隊基地がないので、徳之島で行われている訓練のすべてが「生地(せいち)訓練」=演習場以外での訓練になります。日ごろ島民がつかっている場所です。
鳩山政権の時に普天間基地の移設候補地に徳之島があがったことから、人口2万5・6千人の徳之島で、1万5・6千人の集会が持たれたそうです。
富さんは、
「当時、米軍移設には島ぐるみで強く反対したけど、多くの島民が自衛隊に関しては、いいんじゃないのー、という感覚で今の訓練を受け入れてきた。
ウクライナ戦争が起こって、攻められたらどうするのか、という声が島内でも強くなったことが一つの転機になったと思う。自衛隊も見学会や演奏会とかを開いて住民との優和作戦をしてきた。
今、徳之島には自衛隊駐屯地はないけど、各町議会(徳之島には3つの町がある)では自衛隊誘致決議のすすめる動きがある。
私が住んでいる伊仙町には小さな漁港しかないので、大きな船が入れる港が欲しいと思っているが実現しないので、軍事利用もできるという名目で防衛省に港の建設を要望しようとする動きもあります。
今年の変化としては、米海兵隊が演習期間中、伊仙町の浜辺の民間のバンガローに約50人が宿泊した。それまでは、自衛隊員は町の体育館に宿泊していたけど、米軍は沖合に停泊している艦船に戻って宿泊していた。今回も、防衛省に対して訓練の詳細を公開するように求めたが公表されなかった。」
と言われていました。
徳之島での軍事訓練の特徴と住民の反応、反対運動について、語っていただく予定です。
◆参考映像「自衛隊が徳之島で統合演習、離島奪還を想定 水陸両用車「AAV7」使用」2023年11月
