1月8日から沖縄県独自の緊急事態宣言が発令されています。
しかし沖縄県から県外からの入域自体は制限されていないため2月もZENKO沖縄参加団を実施しました。
ただし、米軍キャンプ・シュワブの辺野古ゲート前抗議行動などは「オール沖縄会議」から中止要請があるため実施されていません。
1日目
沖縄戦の足跡を巡る
2月5日(金)午前10時15分に那覇空港に集合し、沖縄初めての岡山市からの参加者向けに沖縄戦学習を最初に行いました。その後、南部戦跡へ。初日は3名で周りました。
ひめゆり平和祈念資料館、魂魄の塔、辺野古土砂採取現場、韓国人慰霊塔、沖縄県立平和祈念資料館、平和の礎、健児の塔、黎明の塔と一日沖縄戦の足跡を巡りました。
県民の4人に一人が犠牲となった壮絶な沖縄戦、徹底した皇民化教育が沖縄県民に強制されていたことも学びました。
2日目
闘いの最前線で参加団も声をあげる
2日目の6日(土)は、朝9時に金武町のキャンプ・ハンセンゲート前に4名で行きました。
1月28日から陸自水陸機動団と米海兵隊がブルービーチ周辺で日米合同訓練が行われていて、その最終日の6日辺野古で監視行動を続けている市民有志の主催でゲート前行動があるという情報で参加しました。
約20名の市民が英語で書かれたプラカードやコールでゲート前の抗議行動を行いました。一部を紹介します。
“Stop Joint Training”
合同訓練を止めろ!
“Lock Down HANSEN”
キャンプ・ハンセンを閉鎖しろ!
市民有志の取り組みでしたが、ゲート前集会の司会運営は、沖縄平和運動センター議長の山城博治さん。
続いて参加したZENKOメンバーも3人がマイクで連帯発言をしました。県外からの参加に感謝の拍手がありました。
続いて日米合同訓練が行われているブルービーチに市民有志メンバーとともに参加。
砂浜には、輸送用トラックが並び沖合から海軍のLAW軽揚陸艦が砂浜に接岸して輸送車を積んで出ていきました。合同訓練の片づけをしているとのことでした。
しかし、上空では嘉手納基地所属のF15戦闘機が飛び交い、沖合の金湾上空では北側から南側に向けて普天間基地のオスプレイやCH53強襲用ヘリコプターが何度も飛んでいきました。
辺野古新基地建設工事の現場を目の当たりに
その後、ゲート前行動に参加されていた沖縄ドローン・プロジェクトの奥間政則さんと一緒に、辺野古新基地建設工事の現場が見える豊原の浜辺や瀬嵩の丘に上がりました。
大浦湾に作業を急ピッチで進めるために持ち込まれた大型のデッキバージ船に土砂が積まれている様子も確認することができました。菅政権の埋立て強行に改めて怒りがわきました。
奥間さんは、その後安和桟橋と本部町の塩川港でドローンをあげて私たちに台船やダンプ、土砂採掘場所なども見せていただきました。
最終日
読谷村フィールドワーク 金城実さんと交流
最終日の7日(日)は、朝から読谷村フィールドワークを行ないました。
元ZENKOメンバーで沖縄に移住された2人の女性含めて6名で、喜名番所、彫刻家の金城実さんのアトリエ、読谷村役場、忠魂碑、掩体壕、義烈空挺隊碑、恨(ハン)之碑、チビチリガマなどの戦争遺跡を巡りました。
金城実さんのアトリエでは金城さんが出てこられ、沖縄のムーチー(鬼餅)と節分の話から「鬼滅の刃」の話になり、桃太郎が盗人という説などの本や国民を統合するための権力者による思想攻撃などの話で盛り上がりました。
そして最後に宜野湾市の佐喜眞美術館に行き、丸木夫妻の「沖縄戦の図」を鑑賞し、屋上から普天間基地を視察して沖縄参加団を終わりました。
3月のZENKO沖縄参加団は、5日(金)から7日(日)で予定しています。
(全国事務局・西岡信之)
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