◆許されぬ停戦合意破壊とパレスチナ民衆虐殺・民族浄化
▸3月18日、イスラエル軍はパレスチナ・ガザに大規模な空爆を行い、子どもを含む404人以上を殺害。傷者は560人以上とされています(エルサレム共同)。犠牲者の多くは、女性や子どもたちと報道されています。
▸イスラエル・ネタニヤフ首相は、「イスラエルは、より強い軍事力でハマスに対して行動する」と述べました。またイスラエル・ダノン国連大使は、「我々は敵に慈悲をかけない。イスラエルは人質を全員取り戻すまで攻撃をやめない」と発言しています。イスラエルは1月から続いていた停戦合意を破壊し、再びパレスチナ市民を大規模に虐殺する方針を打ち出しました。
▸また米国・トランプ政権は、イスラエルに大型爆弾などの兵器の提供を再開。ホワイトハウスのレビット報道官は、ガザ攻撃についてイスラエルから事前に相談を受けていたことを明らかにし、「トランプ大統領が明らかにしているように、ハマスやフーシ派、イランなどイスラエルだけでなく米国を脅かそうとするものは代償を払うことになる」と、イスラエルの攻撃再開を承認し、停戦破壊を支持していたのです(3月18日NHK/米紙ウォールストリート・ジャーナルなど)。
▸1月19日に発行したパレスチナ・ガザ停戦合意によれば、3月1日にその第1段階が終了。現在、困難であっても第2段階の協議が粘り強く取り組まれ、イスラエル軍のガザからの撤退とハマスによる「人質」の全員解放が進められるはずでした。
▸しかし、アルジャジーラによれば、ネタニヤフが2月6日に停戦合意第2段階の交渉開始を拒否した後、協議は停滞。イスラエルは、トランプによるイスラエル支持、「ガザ所有」と「パレスチナ市民の強制移住」と言う暴言の上に、ジェノサイド―民族浄化を完全に遂行しようとしています。そしてトランプは、米国内でパレスチナ連帯、イスラエル糾弾の闘いを「反ユダヤ主義」として攻撃し、運動参加者の逮捕、米国からの追放を推し進めているのです。
◆パレスチナ市民と連帯し、抗議の声をあげよう!
▸ネタニヤフ、トランプによるこれ以上のパレスチナ市民の殺害や追い出し、真剣破壊を許してはなりません。 ただちにイスラエル政府、アメリカ政府(大使館・領事館)に抗議の声を集中しましょう。攻撃の即時停止を求め、停戦交渉を進めさせ合意を履行させましょう。
▸事態に沈黙することでイスラエルの暴挙を擁護する日本政府に、イスラエル加担をヤメロ!と迫りましょう。
▸イスラエルに対するBDS(ボイコット、投資引き揚げ、制裁)運動を徹底して強めましょう。3・30「土地の日」国際共同行動に取り組むとともに、これを待たず各地域で抗議の声をあげる緊急行動に取り組みましょう。 (3月18日)

