2014ZENKOの意義について、記事になりました。
◆今年のZENKOは何をめざしているの?
名称のとおり、人間らしく生きられる社会をつくるために闘う人びとがつながりあうZENKOにしたいと考えています。
今、日本の市民運動は大きな変化の中にあります。
4月8日、日比谷野外音楽堂の「解釈で憲法9条を壊すな!大集会」は超党派、5千人の参加となりました。日本を再度戦争する国へと作り変えたい安倍政権に対抗し真っ向から闘う運動の成功は、秘密法反対の時のように、今度は集団的自衛権行使阻止の声を全国へと波及させる流れとなっていきます。
安倍は解釈改憲について、当初の「4月にも閣議決定」から「夏には」「年内には」と、いろんなことを言っています。これも民衆の運動、反対の声をうかがっているからこそ。
自分たちが声を上げ国会を包囲し「示威行動」することで政治に影響力を持ち始めたという感覚は、これま
でになかったことです。
戦争や原発再稼働、社会の総非正規化をしたい者たちは1パーセントにすぎません。
99 パーセントが共に立ち上がり声を上げれば、安倍を退陣に追い込むことは可能です。集団的自衛権の行使に向けた解釈改憲も、通常国会ではさせない、臨時国会でもさせない、と先延ばしさせ、断念に追い込むことです。
全交では、これまでも韓国の民衆運動と連帯してきました。
過去の日本軍の蛮行を思い返すと、日本が再び侵略国となることは絶対に止めなければならないと思います。
全交は署名集めや提出行動、4月8日には公明党の参院議員など国会議員要請活動と、集団的自衛権阻止の運動に力を込めて取り組んでいます。
◆企画やゲストは?
1日目(8/2)は全体集会を行います。
「ByeBye!安倍政権 世界に築こう 平和と人間の尊厳を」をテーマに、イラク、米国、韓国、インドなどから招請し、お互いの闘いをむすぶ発言を受けます。
イラク戦争の時、「ならず者国家」と民衆同士の憎悪が煽られ自国の侵略戦争を正当化する世論が作られました。
結局、イラク戦争はイラク民衆を殺戮し、米軍兵士も人間性を破壊され、私腹を肥やしたのはメジャー(国際石油資本)など1パーセントのグローバル資本家たちでした。過去の戦争を見れば、安倍がやろうとしている狙いがわかります。
過去に侵略された側、韓国の民衆や若者の貧困と闘う韓国青年ユニオン、私たち日本の未来をつくってい
く運動、イラクの労働者とアメリカの元兵士、インドへの原発輸出に反対し核をなくそうと闘う青年—グロー
バル資本に世界規模で規制をかけることで、社会を変えていく展望をつかむことができます。
そうした国際連帯の場が2014大阪ZENKOです。
◆若い世代に呼びかけたいことは?
資本に取り込まれるな、ということです。
学校教育では歴史修正主義が押しつけられ、大学へ行くと「アルバイトだ、サークルだ」と社会の現実と切り離されてしまう。
そうではなく、10 代、20 代という多感で自らを豊かに磨いていける年代なのだから、自分たちの未来を決定する政治や社会問題にもっと取り組んでほしいと思います。
政府が、グローバル資本が、どのように民衆を虐げているのか知ることが必要です。
放射能による健康被害の多発、人らしく暮らせないほどの低賃金貧困化、秘密法が強行された横暴と集団的自衛権による戦争国家づくり—。
集団的自衛権行使阻止の闘いは、戦後日本の安全保障政策を根本から揺るがすものです。
行使させず、未来のアジア、世界の平和をつくれるかどうか、今の私たちの闘いにかかっています。
安倍政権を倒す歴史的闘いにひとりでも多くの参加を呼びかけます。
(週刊MDS1328号実行委員長インタビューより)