2024.2.4 ガザ攻撃即時中止ZENKO集会&デモ @ 北区・中之島公園水上劇場
私はガザ出身で、2015年から日本で暮らしています。
ムハンマド・ハッジャージといいます。
今、このガザで起きている侵略戦争を、ここへ集まったみなさんの力で止めていこうという思いです。
私は今、本当に重い気持ち、沈んだ気持ちでこの場に立っています。
10月7日以降、私が受けた痛みというものは図り知れません。
ガザでの虐殺をやめるために、今日は声を大にしてスピーチしたいという風に思います、
10月7日以降、何人のガザの人々が亡くなったか、彼の同胞たちが亡くなったか、、みなさん、ご存じでしょうか?
その中にどれだけ子どもと女性がいたか、ご存じでしょうか?
それ以上に、そしてガザでの破壊というものは、ものすごく進んでいます。
ガザ地区の建物の70%が破壊され、そこに住んでいる人々のコミュニティ・ネットワークが、建物とともに破壊されています。
これまでに3万5千人の人が亡くなり、その中には罪のない1万4千人ぐらいの子どもと、8千人の女性が含まれています。
この数字というのは本当に、いま先ほどのとおり単なる数字ではありません。
今、ガザの人々は、どれだけの犠牲を払うことが求められているのでしょうか?
この数字というのは、ものすごく大きい数字ですけれども、まだまだ充分ではありません。
みなさん、想像してみてください。
普通に暮らしている中に野蛮な兵士がやって来て、彼らを殺しているという現状を。
今、ガザの人々は家にいて、ただ空爆で自分の家が破壊されるのを待つことしかできません。
そして、誰も彼らに、彼らが生き永らえるために水と食料を与えることができません。
今、ガザの人口は230万人なんですけれども、200万人の人々が家を出て、夢も希望もないままガザの自分の家を逃れました。
もう一度言います。
これは単なる数字の問題ではありません。
今、ガザで毎日起きている、人々の深刻な苦しみを、その数字は表現しています。
今、このガザでの大量虐殺というものは4か月も続いています。
ガザの大きさを、みなさんはご存じでしょうか?
車で移動しようとしたら、東から西まで20分弱で行けてしまいます。
そんな小さな地域に4か月もの間、兵士が押し入り破壊行為をずっと続けています。
ガザ地区にあった美しい街々を、彼らは4か月もの間、破壊し続けています。
しかしガザの人々は、抵抗を続けています。
ガザの人々は、私の家族も含め、強い人たちばかり。
彼らは、人生の中で抵抗をやめること、そして降伏することは決してありません。
ガザの人々は、自分の“生”というものを、日本のみなさんよりも愛しています。
世界中の誰よりもです。
今、ガザの人々は、自分の人生というものを、人間の尊厳のために捧げる覚悟はもうできています。
人々はみな、歴史を顧(かえり)みません。
なぜ、これまでのこの3万5千人の死を目の前にして、監視し続けることができるのでしょうか?
人権団体というのは、どこにあるのでしょうか?
これまで、ふるさとのガザ地区を誰も見てこなかった中で、今、ガザ地区の人々は誰のことを信用できるのでしょうか?
アメリカのホワイトハウス=大統領公邸のスタッフは言いました。
『ガザの戦争で、民間人は一人も亡くなっていない』。
それはもう、真っ赤な嘘です。
彼は嘘つきのプロフェッショナルと言っても過言ではありません。
私個人のことを見ても、私の家族がもう10月7日以降、20人以上亡くなっています。
そして、その半分以上は子どもです。
彼らは民間人です。
今、私の家族も含めて、先ほども言いましたけれど、1万4千人の子どもが亡くなっています。
イスラエルの汚い武器のせいで、子どもが亡くなっています。
彼らの安全に生きるという基本的な人権は、もはや踏みにじられています。
もし、この戦争が止(や)み、ガザ地区がまた封鎖下の日常が続いたとしたら、さらにまたガザ地区の人々は世界の信用を失うでしょう。
今日はみなさん、ガザの人々のために立ち上がりましょう。
私たちはガザで起きている人殺しを、黙って見ていることはできません。
ガザの人々の命、そして破壊された家。
そして彼らが築いてきた文化というものが破壊されていることを目の当たりにして、何もできない筈はありません。
今日、本当に声を高らかにして、これからの、、みなさんも含め国際協力と外交努力に期待をして、今日は本当に声を大にして、ガザ連帯を訴えたいと思います。
ガザの人々は強い。
そして今、起きていることを決して忘れません。
歴史は、ガザで今、起きていることを、決して忘れません。
今、ガザの人々は、日本中の、世界中の人々を、彼らの人権を守る人々として期待し、訴えています。
ガザの人々の権利と尊厳のために、今日は声を大にして、ガザ連帯を訴えましょう。
ガザの苦しみをこれ以上、続けさせないために、今日はみなさん、ありがとうございました。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。