広域一元化を止める意思がつながった─大阪市役所包囲する450人のヒューマンチェーン

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大阪市会本会議が開かれた2月25日、約450人の市民が市役所を包囲しました。ZENKOなど「大阪カジノに反対する団体懇談会(※注1)」が呼びかけた「『万博・カジノ、広域一元化の制度いじりよりではなくコロナ対策優先を!』ヒューマンチェーン」です。

昨年11月の大阪市廃止(いわゆる都構想)の賛否を問う住民投票で否決されたにもかかわらず、維新・吉村知事、松井市長は舌の根も乾かぬうちに「広域行政一元化条例案」を提案したことに対し、私たちは「都構想」をよみがえらせる策動を許すなの声を市に突きつけ、市民にアピールしました。
同条例案は、大阪市が大阪府に事務を委託することを規定し、市の権限と財源を実質的に剥奪する“地方自治権放棄”の案です。

事前の2月22日には大阪市・市政記者室で記者会見を開催しました。合計7社(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、ABC放送、産経新聞、大阪日日新聞、週刊MDS新聞社)が出席し、新聞やTVなどでも報道されました。

記者会見
記者会見

当日の天気は晴れ。11時から街頭宣伝に取り組みました。
12時、いよいよヒューマンチェーンの開始です。

様々な市民団体・労働組合・個人が参加し、ZENKOも60人以上のメンバーが参加しました。大阪市役所の周囲約477mを見事に市民が包囲しました。「住民投票の結果を守れ」「広域一元化、都構想と同じ」「夢洲開発、無駄遣い」「カジノはあかん」「コロナ対策を」とコールは何度も続きました。音楽グループも周りながら、盛り上げてくれました。

全体集会では、生野区舎利寺連合振興町会長も訴えました。「住民投票で勝利したが、松井市長は12もの小学校を統合して子どもたちに4kmも離れた小学校へ登校させ、安全も確保されていない。まともな市政へ一緒に変えていこう」

音楽グループ
音楽グループ

ZENKOの森厚子さんは「街頭や戸別訪問で反対を訴えてきた。2月28日には城東区でデモに取り組む。陳情などへの賛同署名を3月7日まで集めている」と行動をアピール。同日午後には、市当局に「一元化反対」緊急署名1,072筆と陳情書を提出しました。

議会へ要請
議会へ要請

都構想を否決した市民の闘いは条例案阻止へ再び大きく広がろうとしています。

注1:大阪カジノに反対する団体懇談会の構成団体
カジノ問題を考える大阪ネットワーク(代表 桜田照雄)
あかん!カジノ女性アピール(事務局長 藤永のぶよ)
大阪カジノに反対する市民の会(代表 西澤信善)
大阪を知り・考える市民の会(世話人 中野雅司)
どないする大阪の未来ネット(代表 高井千彰)
STOP!カジノ大阪(共同代表 服部良一)
・市民のための行政を求める会(事務局長 山崎義郷)
平和と民主主義をめざす全国交歓会(山川義保)