2.11横浜ノースドックフィールドワーク、鶴見ピースパレード【報告】

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2.11横浜ノースドックフィールドワークと鶴見ピースパレードの報告です。

横浜ノースドックフィールドワーク

1月初め、日米政府の合意で横浜湾にある米軍基地ノースドックに今春から280人規模の揚陸部隊の新設常駐が報道され衝撃が走りました。ZENKO関東ではさっそくそのことをミーティングで話題にし、2月11日午後に予定されていた鶴見ピースパレードの午前中にノースドック見学のフィールドワークを行うことにしました。

SNSとチラシで呼びかけを開始すると、すぐに「横浜港に米軍基地があるなんて知らなかった。とにかく一度みてみたい。」という反応があり、日増しに参加希望者が増え、最終的に20名の参加で行うことができました。関東圏の様々な地域から人が集まり、年齢層も20代から70代まで幅広い参加になりました。

当日は、好天に恵まれる中横浜駅に集合し、まず横浜港を巡る船(シーバス)に乗って基地をみて、その後陸から対岸に基地をみて、さらに横浜随一の観光商業地域の「みなとみらい」を手前にしてビルの46階から基地をみおろし、最後に基地のゲート前で抗議の横断幕を広げて記念写真を撮ってきました。

参加者の感想としては、「こんなところにあるなんて驚いたが、実際に見ることが大切だと思った。」「近くに来ることはあったが知らなかった。」「ゲート前で「写真を撮るな」と言われた。原発といっしょだ。ここはどこの国だと思った。」「近くからと高い所から見たことで、観光地との近さや港の中での広がりが立体的にわかった。」「横須賀から横田までヘリで20分という。軍隊は全く違う視点で東京や横浜をみている。」「今後どんな艦船が入るのかウオッチが必要。」「水上、上空、地上と様々な角度から現地を視察することで得られるリアリティが大きい。」「デートスポットの目と鼻の先にひっそりと軍事施設が置かれ続け、今後フル稼働されようとしていることに驚き。」特に地上では「関係者以外立入禁止」の掲示が掲げられた橋を渡らなければ施設が見えない地形で、住民・通行人の目から遠ざけられている。橋を渡ると確かに基地のゲートが表れ、「写真を撮らないでください」と守衛が繰り返すのもいかにも軍事施設らしい。」などがありました。

フィールドワークにかかった時間は4時間でした。半日で徒歩を中心として基地見学ができてしまう手軽さは、逆にノースドック米軍基地が都市のど真ん中に位置していることを表すものでもあります。岸田政権による日米一体となった大軍拡は、軍拡増税と共に今後私たちの住む街のあらゆる場所を軍事化(基地強化)していく動きとなって現れて来ます。それに対しては保守も含めて地方自治体レベルでの拒否の動きも増えていくと思います。無防備宣言運動の時のように住民が声を上げて各自治体が戦争協力拒否を明確にしていくことが、沖縄や東アジアの平和の闘いと連帯していく草の根の闘いです。今回のような形で基地と軍事化のリアリティを自分のものとして感じ、それを地域での写真展などの平和の取り組みに返していくことが、夏の横須賀ZENKO成功の基盤を広げていくことになると強く感じました。

鶴見ピースパレード

みんな「生活は大変なのに軍事費だけは二倍にするなんておかしい」と思っている。だけどなかなか声に出して言いにくい。市民が気軽に参加して不満や不安の声が出せる楽しいピースパレードをやりたいということで、「平和と民主主義をともにつくる会かながわ」を中心に実行委員会が作られました。何回かの打ち合わせがもたれ、「みんなに伝わりやすいコールやバナーはどうしようか?」「目立つものが欲しいからトマホークをつくろう」「恐竜の着ぐるみはだれに着てもらおうか?」「踊りながらは歩けないけど、目立つからエイサーの格好をして歩こう」などイメージを膨らませる議論を丁寧に行い準備を進めていきました。

当日のパレード前の集会には、様々な地域や団体から「岸田政権の軍拡と生活破壊は許せない」「とりわけノースドックへの部隊配備は、横浜が戦争の出撃基地になり攻撃されることになり絶対に認められない。そのために4月の選挙が重要だ。統一協会関係議員は全部落としたい。」などのアピールが行われ、パレードには80を超える人が参加しました。生活実感のこもった語りやノリのよいコールに、沿道から手を振ったり声をかけてくれる人、熱いまなざしを送ってくれる人が多くいました。駅の周辺を巡る短いパレードでしたが楽しくて元気になるパレードになりました。「用意したプラカードを使ってもらえなかったから次回は使ってもらいたい」など、今後に向けた意欲的な声も聞かれました。岸田政権による軍事優先の生活破壊が続く限り、今回のような意思表示のためのパレードへの参加者はどんどん増えていくでしょう。ぜひ今後も続けていきたいと思います。